取手市民音楽祭に参加して
- 2011.12.31 Saturday
- 22:59
恒例の取手市民音楽祭も終わりました。
一つ一つの舞台に精一杯取り組む姿勢は、この合唱団発足以来のモットーです。
今回もその姿勢に変わりはありませんでした。
自分自身の事を振り返ると、
最終練習で受けた注意事項を本番までの二日間、
MDをポケットに入れ、家事をしながら、車の移動中、就寝前….と、
これでもかと言うほど繰り返し聴き、ひたすら頭にいれたのです。
「十分に頭と身体に記憶させた」つもりでした。
今回は木下牧子シリーズ“月の角笛”より、
「うぐいす、夕顔、すずしい日、月の角笛」、この4曲を披露しました。
第一曲目の“うぐいす”では、ブレスの位置の確認と“N”の音程に注意、
そして第一声を明るく。
“夕顔”は息を深く吸って、たっぷり歌う。
“すずしい日”ではテンポに乗り遅れないように、
しかも言葉を大事に、喜びに満ちて歌いたい気持ちが伝わるように。
最後の“月の角笛”では、ぐるぐると天体が回っている感じ、
何か心がざわめいている感じ、
おもちゃのガチャガチャ感を出すように、等々….
これらの事を考えて、”how to” と“image” を自分の頭の中で膨らませて歌うこと。
これらが主な注意事項だったと思います。
市民音楽祭では、当日の舞台練習は与えられていません。
控室での声だし程度しか出来ません。
それでも、発声練習から始まり、一通り4曲を確認しました。
いざ本番直前、先生からの一言、
「皆さんお座り下さい。
今回の演奏は、冷静に、しかも丁寧に歌って下さい」と
指示が出されました。
“冷静に”… 感情に左右されず、落ち着いていること。
“丁寧に”…細かい所まで気を配ること。
指示が出された時、一瞬、息を呑んでしまいました。
本番で果たして出来るだろうか…
まとまりかけていた頭の中が、また混乱状態になってしまいました。
それでも本番は無事に終えることが出来ました。
今回の演奏会では、始めて自問自答しながら歌っていたように思います。
後からわかったことですが、
先生からの一言は、次の舞台に向けてのステップアップだったようです。
改めて、歌うことの奥の深さを味わったような気がしました。
アルト団員